戻れる場所が、家の外にありました

朝、家を出る前に玄関先で少し立ち止まることがあります。急いでいるわけでもなく、特別な理由があるわけでもありません。ただ、鍵を閉めたあと、足元や視線の先にある景色を一瞬だけ確かめるような時間です。
植えたばかりの木の葉が風に揺れていたり、昨日の雨で土の色が少し濃くなっていたり。そんな小さな変化に気づくと、気持ちがほんの少しだけ整うことがあります。庭や外構は、そうした「名もなき感覚」を受け止める場所なのかもしれません。
家の外側にある、もうひとつの居場所
庭や外構というと、どうしても「設備」や「機能」の話になりがちです。駐車スペースは何台分必要か、門まわりはどうするか、フェンスでどこまで囲うか。もちろん、それらは暮らしにとって大切な要素です。
けれど実際に住み始めてみると、数字や仕様では説明できない時間のほうが、意外と心に残っていることがあります。夕方、洗濯物を取り込みながら空の色を眺める時間。子どもが靴を履く前に、地面の小石をいじっている様子。そうした場面は、家の中でも外でもない、境界のあたりで生まれています。
外構や庭は、家の外側にある「余分な場所」ではなく、暮らしの延長線上にある居場所として捉えることもできそうです。使おうとしなくても、ただそこにあることで、暮らしのリズムを少しだけ緩めてくれる存在です。
南大阪という土地の空気
南大阪の住宅地を歩いていると、土地ごとの空気の違いを感じることがあります。海が近いエリアでは、風の匂いや湿度が少し違いますし、山側に行けば、緑の濃さや影の落ち方が変わります。
同じ「庭」でも、その土地の風や光をどう受け止めるかで、居心地は大きく変わります。夏の夕方、少し涼しくなった風が庭を抜けていく感覚は、エアコンとはまったく別の心地よさがあります。
そうした自然の動きを完全にコントロールすることはできませんが、受け取り方を工夫することはできそうです。風が通り抜ける隙間を残すこと。光がやわらかく反射する素材を選ぶこと。大きなことではなくても、積み重ねることで、外の居場所は少しずつその家になじんでいきます。
「何を置くか」より、「どう過ごすか」
庭づくりを考えるとき、「ここで何をするか」を先に決めようとすることがあります。バーベキューをする、子どもを遊ばせる、家庭菜園をする。もちろん、それもひとつの考え方です。
ただ、すべてを最初から決めすぎなくてもいいのでは、と感じることもあります。何をする場所かを限定しすぎると、使わなくなったときに、少し居心地が悪くなることがあります。
椅子を置くかどうかも決めずに、ただ少し空けておく場所。そこに、後から鉢植えが増えたり、洗濯かごが置かれたりするかもしれません。余白は、暮らしが入り込むためのスペースでもあります。
囲うことと、開くことのあいだ
外構では、外からの視線をどう扱うかというテーマがよく出てきます。完全に囲うことで安心できる場合もあれば、少しだけ視線が抜けていたほうが落ち着くこともあります。
フェンスや塀は、境界をつくるためのものですが、同時に距離感を調整する道具でもあります。高くすれば安全になる、低くすれば開放的になる、という単純な話ではなく、その家の暮らし方に合っているかどうかが大切なのだと思います。
外とつながりすぎず、閉じすぎない。そのあいだの感覚を探ることは、暮らしそのものの距離感を見つめ直すことにもつながります。
完成しない庭、変わり続ける外構
庭や外構は、完成した瞬間がゴールではありません。植えた木が育ち、影の形が変わり、住む人の生活リズムも少しずつ変化していきます。
最初から整いすぎていないほうが、あとから手を加えやすいこともあります。剪定の仕方が変わったり、置くものが変わったり。その変化を「失敗」と捉えるのではなく、暮らしの記録のように受け止められると、外の居場所はより身近な存在になります。
完璧であることより、長く付き合えること。庭や外構には、そんな考え方も似合うように感じます。
外の景色を、暮らしの一部として
毎日使うわけではなくても、毎日目に入る場所。庭や外構は、そうした存在です。だからこそ、誰かに見せるためではなく、自分たちがどう感じるかを大切にしてもいいのだと思います。
忙しい日々の中で、ふと視線を預けられる場所があること。そこに正解や評価は必要ありません。ただ、静かにそこにあることが、暮らしを少しだけやわらかくしてくれます。
家の外側にある居場所をどう考えるかは、これからの暮らし方をどう描くかとも重なっています。答えを急がず、時間をかけて向き合っていく。その余白ごと、大切にしてもいいのではないでしょうか。
読んでくださって、ありがとう。
南大阪エリアでエクステリアの施工実績1万件超。創業60年の信頼と技術で、理想の外空間をサポートします。
南大阪の外構工事:LOHAS GARDEN|公式サイトはこちら
関連サイト:
- いごこち設計室 庭:ニワイエ(庭)
- いごこち設計室 家:ニワイエ(家)
- いごこち設計室 街:ニワイエ(街)
- 岸和田市、和泉市の不動産情報:GREEN ECO 不動産
- 大阪市浪速区、西区の不動産情報:GREEN ECO 不動産
- 人工芝 大阪 COOOL Turf OSAKA
- 未来シェルター
まずはお気軽にお問い合わせください。
前の記事へ
« 庭に出ると、自然と深呼吸したくなる理由